本来無一物、無一物中無尽蔵

日々是好日

2010年3月24日水曜日

自動車社会

数年前から気にはなっていました。。

交通事故死
大気汚染
石油枯渇
地球温暖化
埋め立てのゴミ

JAFメイトを読んでいたら、気になる言葉に出会いました。
『渋滞でイライラしても無駄なことですから。』
それともう一つ。
『EVやめますか?車社会をやめますか?』
これは本当にそう思います。
実は、ぼんやり考えていたことでした。

未来のことを考えると、車は本当に必要なのか?
そんなことを考えながら、毎日職場である車屋サンの会社に行くのは何なんだ?


中学生の頃から私はバイクが好きです。
まず、音。ふぉんふぉふぉ、ふぉんふぉふぉ。。
そして、疾走感。ふぉーぉん、ふぉん、ふぉーー。。

二十歳になって自動車免許を取ります。
車に色気はなく、たまに親のライトバンに乗ってました。
実は、あとからジーンときたのですが、そのライトバンはKP62でした。。
バンなので残念ながら、リアが板バネ、戦闘力はイマイチ。。でもFR。
事故も経験させてもらいました。
実は合コンにも行った事があります。
今思えばあり得ないこと。確か、私の車には男性陣が、友達のパジェロに女性陣が乗ったことを覚えています。当然ですよね。

実家に住んでいる時は、どうしても自由にバイクに乗ることができませんでした。
体がむき出しなので危ないからです。
納得していました。私もバイクは危ない乗り物だとその時からずっと思っています。

田舎のため必然的に車を購入することになります。
バイト仲間の紹介で車屋サンに行きます。
小さな中古屋サンで、若い営業マンとあいさつをします。
お洒落な人でした。身だしなみ、乗っている車、会話のネタ、どれもこれも。
私は工業系の学校へ通っていたので、車好きがたくさんいて、お洒落は少なくて、自動車部は本格的に活動していて、学校生活はほぼ男子校状態、などなど。
車好きにハマって行くのは オン ザ レール な感じです。

時を同じくして、父親から車の購入を勧められます。
父親がお世話になっている車屋サンです。
すでに自分が出会った車屋サンがいたので、必要ないと言ったけど親の立場もあったようで結局その車屋サンのところへ見に行ったことを覚えています。
コロナGT(クーペ)でした。
今思うと大変失礼で残念な態度をとったことを覚えています。
「う~ん。。いらない。。帰ろうよ。。」(あー恥ずかしい!と本当に思います)
いい車だと今は思います。
もし、コロGを買っていたら今頃、私の人生は大きく違っていたと思います。
おそらく、必要以上に車にハマってもいなかっただろうと。。。

コロGの前から早く帰りたかった時、実は私の頭の中にスカGがいました。
結局、スターのような感じの営業マンから車を買います。
その頃周りでは黒の7thが流行っていました。(スカイライン)
働いていない私には新車を購入するなんてあり得ません。
当然中古です。当然鉄仮面です。当然ターボです。
ちなみに、スターの車はスカイラインです。車高短です。

発注。。

「探してみたけど、予算的に鉄仮面は無理。」
「悪いけど、ターボも無理。」
「一個前のRSじゃダメか?」
「俺のもRSだし、ターボじゃないよ。」

『仕方ありません。探してください。よろしくお願い致します。』

「なかなか無いよ~。」
「一台あったけど、イマイチなんだよね~。一応見てみる?」

『はい。。(イマイチか。。)』

「これ!」
「白!4ドア!年配の方が乗っていたらしい。」
「この予算じゃ、やっぱり無理!」
「これしかない!親父車だけど、どうする?」
「しばらくは出てこないと思う。」
「エンジンはFJ20で同じだし。」
「スカイラインは【羊の皮を被った狼】っていう事だし。。」

『。。。これでお願いします。』
周りのピッカピカの7thとは大違いのスカイラインとの出会いでした。
それからは車屋サンに入り浸りの生活になります。
(周りのピカピカの車と一緒に走るのが恥ずかしかったのでしょうか。。)
実はこの車屋サン、走り屋でした。
近くにサーキットが無いので、自分達でクラブを作り、一ヶ月に一回ジムカーナ場を貸し切って活動していました。
「興味があったら、見学に来れば?」
私とモータースポーツの出会いでした。
後で知りましたが、冬は毎晩ウインタースポーツの活動でした。。。

RSはドリフトに不向きです。
未経験者が初めての練習車にするなんて、。。
当時から私はマイペースで、自分だけドリフトできなくても大して気にしない。
だけど、とにかく車高短。ペッタペタ。古くてダサい車もこれで何とかギリセーフ。
そんな生活が続いたある日、練習量と不精者の線が交差した時、エンジンブロー。
「次の車どうする?直す?買い換える?」

『少し考えさせてください。。』

結局、車屋サンの【イカしたRS】を安く譲り受けました。
夢にまで見た、ガンメタ黒のツートン!
スポーツマフラー!
お洒落なアルミホイール!(実は初代はカッコ悪いホイルでした)
ブリッドのシートがFC3Sへ移動したので、私もブリッドのシートを購入!
ナルディのクラッシックはつけたままにしていただきました。
ちなみにフェラーリホーン。
ちなみにちなみに車屋サンはFC3Sへステップアップ。

練習再開。
ある日、ドアミラーをヒット!
在庫確認した解体屋さんに行く。
場所を聞く。
あそこの上から3番目。
持参した工具を後ろポケットにさして車のタワーに上る。
『あれっ??どこかで見た気が。。。』
『このドアミラーに張ってあるイカ天シールは!!』
白いRS。。こんなに悲しい気持ちにはそうそうなれません。

練習再開。
たまにサーキットへ遠征に行きます。
サンデーレースが大流行の年です。オプション2っていうんでしょうか。
スーパーバトルロイヤル なんて言葉もよく耳にしました。
そんなある日、忘れて油断した頃にまた高負荷高回転と面倒くさいが交差した瞬間、エンジンブロー。
社会人1年生だった私は会社の工場隅で分解修理。
ついでにクランク、コンロッドの軽量化。。いや重量を測った記憶はない。。削っただけ。。
たまにピカピカな部分に「チャン!」とサンダーの刃が当たったが大して気にしない。。
不精な武将って感じです。

始動。
特に異常なし。
慣らし運転。
ジムカーナ場でシェークダウン。
ん?気のせいか、高回転の吹け上がりが遅いか?!
まっ、いっか!

20代も後半になろうとした時、父親の我慢がピークになります。
「あの暴走族みたいな音を何とかしろ!」
「ここらで新車でも買え!」
「新車に替えるなら協力するぞ!」(融資)

『嫌だ!スカイラインじゃなきゃダメだ!』

いつもの車屋サンで打ち明けてみると、みんな父親に大賛成!
最近のいい車に乗り換えるとテクも一皮向けて向上する!などなど。。
『じゃ、買う』
「何を?」
『ワンエイティエスエックス』
「何で?」
『何となく』
「は?」
『スカイラインじゃないなら特にこだわりは無い。』
「じゃあ、スカイライン買えよ。今ならR32だな。GTRは無理だからタイプMだな。」
『嫌だ!わしのスカイラインはRSで終わったんじゃー!』
「好きにせーやー。。。」

ぅわーぷしゅっ!わーぷしゅ!わーぷしゅ!ぷしゅぷしゅ!
パーツ豊富。
ボリューム増量。
父親、作戦失敗。
『技術の進歩はこんなに凄いのか!簡単にケツが出る。。』
『今までの時間はなんだったんだろう。』

練習再開。
そして日産車に乗れない日がやって来るまで、走り続けていました。

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