本来無一物、無一物中無尽蔵

日々是好日

2009年3月14日土曜日

27冊目

マンガ 菜根譚 (さいこんたん)

蔡志忠

147ページ

3時間(3日間)
2月に読みましたがINPUTだけで、大切なOUTPUT(まとめ)ができていませんでした。
実は、2月の中途半端な読書が5冊もあり反省しております。
OUTPUTまでが読書です。

この本は、中国のマンガの翻訳です。

書名の「菜根」とは、野菜の根っこのことで、筋が多くて堅いけどよく咬めば味わいが出てくる。
菜根をよく咬むような生活を続けられれば、人生の何事も成就するという意味合いを含むそうです。
この人生の真の味わいについて語った書物が「菜根譚」です。

原文の「菜根譚」は、前集と後集を合わせて357条からなり、
前集では、社会生活の中でどのようにして他人と付き合うべきかを説き、
後集では、山林などの大自然の中で隠居し、人生を楽しむ喜びを語っているそうです。
(晴耕雨読なテケ凹にマッチしている感じ!)

著者・蔡さんのこの本では、その中から130篇が選ばれています。
これらは儒教をベースに、道教、仏教の思想を加えた数々の警句です。
1ページに1つの古文(漢文)があり、それをマンガで表現、解説してあります。

と、前説が長くなり、また前説だけで十分な気がします。
せっかくなので一例です。
132ページ目
人生太だ閑なれば、 (太だ:はなはだ。閑:かん。)
則ち別念ひそかに生じ、 (則ち:すなわち。別念:べつねん。)
太だ忙なれば (忙:ぼう)
則ち真性現われず

あまりにもヒマだと雑念がわきやすいし。。。
忙しすぎても本領を発揮できない
だから知恵と人徳を備えた君子なら、心身の健康に心を配り
風流な趣味を楽しむべきである

健康な人生のためには何事もほどほどに。
やることがないのも働きすぎも心や体の病のもとだよ。

とこんな感じで、中国風なキャラクタが解説してます。
古文(漢文)は良い事が書いてあっても読む気になれないところを、マンガなので読めます。
マンガも大切と思います。

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