本来無一物、無一物中無尽蔵

日々是好日

2010年6月12日土曜日

何かに没頭

博士に人気がないらしい。

研究者には経済的なリターンが少ないからという意見に違和感がある、と記事にある。

苦境を乗り越えても人を様々な研究に向かわせる根源は、未知の世界に対する興味情熱であろう、と。

研究の成果がもたらす特別の報酬や豊かな生活はモチベーションの一部であるかもしれないが、研究者の心を揺さぶる動機にはなり得ない、と。

たしかに、そうかもしれません。
効率化、効率化、と決まり文句を耳にしますが、そんな職場の魅力は薄い。
かといって、チマチマ(ダラダラ?)とセッティングするのもいかがなものか。

かつての『博士』という言葉からは、俗世に煩わされずに真理を探究する高潔な人物像が浮かび上がる。我が国もつい最近まで豊かな生活に見向きもせず超然とわが道を行く生き方、研究に没頭する姿を尊いものとして敬う文化が息づいていた、と。

博士とまでは行かなくても、凡夫でも何かに没頭して生きて行きたい。
なんとなく一日が過ぎてしまうことのないように気をつける。

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